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信州大学人文学部社会心理学分野岡本研究室(English)

岡本研究室では、次のようなキーワードをもとに研究を行っています。

■集団・地域に関する研究
   ・集団アイデンティティ ・地域への愛着
   ・場所アフォーダンス  ・環境志向性
   ・フットパスとまちづくり・移動と定住
   ・子どもの危険認知   ・地域安全マップ
   ・観光都市住民のCivic Pride
■観光者行動・歩くことの心理学
   ・巡礼者行動 ・山登りの心理学
   ・フットパス,ロングトレイルと精神的健康
■写真を使った調査法の開発
   ・写真投影法
   ・PEN-A(Photo Elicited Narrative-Approach)

  なぜ人は対立してしまうのか。この問いに対して、集団というレベルから研究を行ってきました。個人的には善良で親切な人たちが、時にいがみ合ったり争ったりしてしまうことは、歴史的にも多くあります。このような状況で、人の「こころ」は、何の影響を、どのように受け、いかに行動しているのでしょうか。社会や集団に所属することの心理的過程について良い面,悪い面双方から明らかにしていくことが私の研究関心です。
  そこから派生し、最近では、居住地域への愛着が人々の行動に与える影響や、地域の景観や「場所」に対する意識と定住/移動の関係についても研究を行っています。「場所」のもつ魅力が、移動(旅行や転居など)することとにどのような影響を与え、人々の満足感を高めるのか、どのような場所づくりを目指すべきなのか考えています。さらに,移動することとして,旅や巡礼,山行行動へも対象を拡げており,「道」と人の関係,「道」を活用した観光都市の在り方についても研究しています。いずれは,人と場所の相互作用の意味やその心のメカニズムを明らかにしていきたいと考えています。
  地域の問題を取り扱う中で、安心できる場所についても考えるようになり、子どもの危険認知や安全意識を元にした安全マップの作成なども行っています。安全マップに関しては、GISとWebデータベースを連携させたシステムの開発も行いました。
  また、これらの研究をする中で、新しい調査法・測定法の開発・応用も行ってきました。たとえば写真を用いた調査(写真投影法)や潜在的な態度の測定の可能性についても検討しています。


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